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地域の気候風土にあった家

突然ですが・・・

「雪見障子」って知っていますか?

 

少し前になりますが、「脇本陣奥谷」というところに行きました。

岐阜の「妻籠宿」にある国重要文化財になっている建物です。

 

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ネットで検索してみていただくと、このような採光が美しく有名な建物です。

この建物についてのお話を、案内の方にしていただいたのですが、とても面白かったので、ぜひ機会があれば行って見てください(^_-)-☆

 

この採光ですが、真冬の正午くらいの時間帯が一番美しく正面に光の筋が大きく入ります。色々な写真で紹介されているのはその時間帯の写真ですね!

そして、この写真は午後の時間。このまま刻々と光は斜めを向いていき、夕方早い時間になくなるそうです。

この灯り取りの格子はお家の南側になりますが、冬の寒い時期に、ゆったりと囲炉裏を囲んだ時間に美しく光が入ることを想像してつくられたのだと思います。

といっても、この時代は、旦那様が一番偉い!(笑)暖炉の正面に座り、その右側にはお母様(いわゆるお姑さんですね)そこまでは畳が敷かれていますが、お嫁さんと子供たちは風が当たる一番寒い場所に畳がなく板の上に座るのが決まっていたそう・・・・

案内の方は

「今だとお嫁さんに1日で帰られてしまいますね」と笑いながらお話されていました。

 

そして、写真を撮り忘れたのですが、

このお部屋の反対側の奥には、客間があり(客間はたくさんあったのですが)そこには「雪見障子」という障子がありました。

障子の真ん中がガラスになっていて、そこからお庭が見えるのですが、

方角は北、お庭を見るというよりは、雪景色を楽しむガラスだということでした。

この地方は大雪が降ることは少なく、降っても20センチくらいだったそうですが、北側のお庭は、雪が解けにくく、長い間雪景色を楽しめたのだそうです。

ここにその障子を持ってくるのが、お庭が一番美しく見える!ということを作った人は分かっていたのですね!素敵(^_-)-☆

 

日本の、地域の気候風土をよく理解し、最大限に活かして建てる。

なんだか素敵ですね(#^.^#)

 

心地よく暮らすには、夏暑くて冬寒いのは嫌なので、断熱や空調管理の事など、気になることはいっぱいありますが、

「この敷地の南側の様子」

「この敷地の周辺環境」

には、やっぱり気を配りたい、そう感じた稲岡でした。

そして、少しでも自然を感じられる家、

太陽の光や自然の風、空の様子を感じられるお家って、やっぱりいいな~と改めて感じました。